木のまち

木のまち吉野

吉野町を含む吉野地域は、約500年前に杉や桧の植林が開始された我が国の造林発祥の地であり、その植林・造林技術や製材加工技術が「吉野材ブランド」を築き、地域経済を支えてきました。
平成28年には、森とともに生きてきた人々の営みが「森に育まれ、森を育んだ人々の暮らしとこころ~美林連なる造林発祥の地"吉野"~」として日本遺産に認定されました。大切に引き継がれてきた吉野材の持つ特徴や技術、物語を含めた木のある暮らしを町全体で表現し、広く世界に向けて発信しています。

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    吉野貯木(製材所群)

    古くから、吉野川上流から切り出される吉野材は、筏を組んで下流へ運ばれていましたが、昭和14年、吉野町上市に「吉野貯木場」が造成され、3つの水中貯木場、原木市場、多くの製材所が集積し、東西約2㎞にわたる製材工業団地が形成されました。
    約80年の年月を経た今でも、吉野貯木には原木市場や多くの製材所が立ち並び、多くの良質な吉野材が行き交う姿は、まさに「木のまち吉野」の景観と言えます。

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    吉野杉の家

    吉野杉の家は、吉野川のほとり、かつて川上から流れてきた筏の検査場があった場所に建つ、吉野杉・吉野桧を実際に体感し、木の香りや暖かみを感じていただくことが出来るゲストハウスです。またこの施設は、地域の木材関係者によって運営されており、ゲストとホストが交流出来ることも魅力の一つです。是非、吉野の魅力が詰まった吉野杉の家を体感してください。

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    吉野割箸

    吉野の割箸は、明治初期に吉野杉で作る酒樽の端材が捨てられるのを惜しんで考案されたもので、現在では、柱や板などの建築部材を製材した後に残る外側の利用度の少ない部分を活用して、一本一本丁寧に作られます。
    また、防腐剤等を使用せず杉や桧の天然素材を使用するため、風合いがよく抗菌作用も高いため安全性にも優れています。

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    吉野手すき和紙

    吉野では、古くから手すき和紙が盛んに行われており、その歴史は1300年に及ぶと言われています。通常、和紙が出来るまで48の行程があると言われており、今もなお、昔ながらの製法を守り1枚1枚大切に作られています。代表的な吉野手すき和紙の一つである宇陀紙は、掛け軸の総裏紙として使われ、国宝の修復にはなくてはならない和紙と言われています。